2019年に大工としての見習いを修了し、その翌年に芸術の職業バカロレアを取得した私は、スイスのヴァレー州の山岳地帯で大工として100%働くことを決意しました。この期間中、木工の原点に立ち返り、その工程を実践しながら、自分自身にとっての「木の仕事」の意味を再定義したいと考えていました。
しかし、1年が経った頃、伝統的な大工という職業が自分には完全には合っていないことに気づきました。というのも、企業内での生産はすでに自動化・計画化が進んでおり、経済状況や条件に適応することが主となっていたからです。
そこで私は別の道を選び、2021年から2024年まで独立したプロジェクトに取り組むことにしました。自作のコミックを描き、友人の大工プロジェクトを手伝い、木彫りや手工芸に力を入れ、父のために古い農家とタイニーハウスの内装を再生することで、自分の大工としての技術に対して納得と平和を見出しました。
そして新たな勇気を持って、長年の夢を実現する決意をしました。
それは、スイスを離れて旅をし、知識を深め、フリーランスの大工として挑戦することでした。その流れの中で、2025年には日本の上島諸島を訪れ、現在はそこで暮らし、地域の人々との交流に取り組んでいます。私の願いと目標は、日本で新しいプロジェクトや冒険を通して知識を集めることです。人と一緒にプロジェクトに取り組み、ビジョンを形にし、新しい可能性を夢見ることが私は大好きです。ひとつひとつの出会いや小さな一歩が、自分の技術の新たな一面を発見させてくれ、それが私の「つくり手」としての自立へとつながっています。
現在は、上島の弓削島にある古民家の細部にわたるリノベーションに取り組んでいますが、現在の作業と調整しながら新しい依頼も受け付けています。もし、古民家の改修、古い家具の修復、または全く新しい家具の製作など、何かプロジェクトをお持ちでしたら、ぜひメールでご連絡ください。あなたと、あなたのアイデアに出会えることを楽しみにしています!
大工としての技術 だいくとしてのぎじゅつ
家具作品例
チェリー材のリビングテーブル
ノートパソコン収納スペース付き、片側に拡張機能あり。
サイドチャンネルにLEDライトを内蔵。電源ケーブルは脚の一本に通しています。
内装工事・建築再生
古納屋の再生 – 三部構成の農家住宅
メインフロアの梁をすべて交換し、全3階を再建。地下室への入口も再構築しました。
タイニーハウス – 旧養蜂小屋のリノベーション
床の補強と再構築、壁の断熱施工、チップボードでの壁仕上げ、浴室スペースのための壁と配管の設置を行いました。
描く力と表現技術 えがくちからとひょうげんぎじゅつ
イラストレーション
ロゴデザインおよびコンセプトの企画。
コミックイラストとカバーアートの制作。
イベント、ポスター、地域活動のためのイラスト制作。
場をつくる力 ばをつくるちから
ワークショップとイベント
子ども向けの木工入門ワークショップ。
大工仕事や木工クラフトのコラボワークショップと技術交流。
あらゆる年齢層を対象にしたアート&クラフト、コンセプトアート、ストーリーテリング、絵画技法のワークショップ。